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劣等感を考える
2014年09月27日
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背が低いという事に劣等感を抱くには、背が高い方がいいという価値観が必要で価値観がなければ劣等感も無い。

劣等感を克服する際、人間には二つの手段が残されている。一つは価値観に沿って努力をし獲得していく事。もう一つは価値観を変えてしまう事。獲得可能なものであれば努力をしていくのは好ましいけれど、例えば背が高い方がいいという価値観があり、自分自身が背が低く生まれてしまえば、身長を努力で変える事はできないので、生涯にわたり劣等感に悩まされる事になる。

では、背が高くなくても構わないと価値観を変えればいいのだけれどこれが難しい。いくら思い込もうとしても、いくら口で言っても、腹の底からその価値観から解放されなければ、自分の中に矛盾が生まれ、むしろ苛立ちや不安が募る。そう考えようとする事と、そう自然に思える事は別の話。

克服可能なものもあるけれど、克服不可能なものもある。身長はわかりやすいけれど、例えば性格や性質は目で見てわかりにくいから変えられると信じやすい。もし努力では変えられない生来の性質を良くないと思って克服しようとすれば、生涯にわたり克服できないものを克服しようとする事になり、無力感に悩まされる事になる。

何は努力で変えられて、何は努力で変えられないのか。価値観から解放されるにはどうしたらいいのか。答えはない。答えは無いけれどここで悩む人間は多い。

もうだめだ、いくら頑張っても自分は自分にしかなれないんだと全部投げ出したとき、それでも生きている自分がいた。僕にとっては諦めの境地が自信の始まりだった。それを許しという人もいるのかもしれない。

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