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たった一つだけのオリジナル
2015年01月25日
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世界に一人だけの私、という言葉はとても響きがよく、コンセプトとしてはぜひ受け入れたいのだけれど、これを実現するのはとても難しい。

例えばあなたが長い間独り身だったとして、異性の友達に君は君のままで魅力的だ、あなたに似合う人がきっといるはずだ、と言われても納得しきれない。なぜなら目の前の相手がまずあなたを選んでいない。反対にあなたをオンリーワンだと褒め称えなくても、相手があなたに惚れ込んでいれば十分自分は特別だと思える。

オンリーワンになりたい言われたいという点で、人は似ている。私は私のままでいいと思えるためには、世の中からの評価は一切なくても構わないという覚悟がいる。人の評価で自分を認識するのであれば、すでに相手に選ばれたいという競争に乗っかってしまっている。人が誰かを選ぶ時そこに比較とランキングが存在する。

本当のオンリーワンには説明がない。説明している時点で比較がある。無人島で誰とも会わずに育てば、自分の背が高いのかどうかもわからない。人は人生で出会ったものとの比較によって自分の個性を説明する。”私は(今までの人生で出会った平均値より)やさしい”という風に。

人はみんなオリジナルでそれぞれに良さがある。ただし、あなたが会社や友人や、恋人に選ばれるには相手のランキングの上位に上がらないと選ばれない。選ばれたいという欲求と決別することでようやくオンリーワンという感覚が生まれる。その欲求が潜んでいるのにナンバーワンよりオンリーワンという人は、抑えつけた欲求がいつか人生で返ってくる。

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