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プロとアマチュア
2016年12月24日

スポーツにおけるプロとアマチュアについて私なりに考えてみると、一番の違いは自分の成長の責任と、結果責任を自分で負うという点にあると思う。

アマチュアのチーム(高校のチームなど)はチーム一丸となって練習をして、ある程度練習の内容が決まっているので皆それなりに成長する仕組みがある。本人のやる気の大小に関わらずチームの空気やシステムで個人は成長することができる。勝つ負けるの責任を選手たちは多少は負うけれども、言われた通りやっていたという点で、全部の責任を感じなくてもいい。

一方で、プロの世界では、結果責任を個人がとる。誰かが無理やり練習をさせるわけでも、メニューが決まっているわけでもない。トレーニングをやらなくて問題ないが、それで負けるのは本人で、損をするのも本人でしかない。自分をどう成長させていくかの全責任を自分自身が負っている。それに失敗すれば淘汰されるだけだし、うまくいけば勝利を手にすることができる。責任を感じようか感じまいが、いずれにせよ自分の人生で取らさせることになる。

勝利者の枠が無尽蔵に増えていくのであれば、プロの世界もそこまで厳しくはないが実際勝利者の数は少ない。またチームのレギュラー数にも限りがあるので、そこを必死で争うことになる。プロの世界ではアマチュアの世界とは違い、努力しない人を励ましたりしない。また一人転げ落ちただけだと一瞥して終わる。

アマチュアの世界は成長することや勝利の責任をチーム(指導者)に預ける代わりに、自由を一定量手放す。

プロのチームは、自己の成長や勝利の責任を負う代わりに、自由を手に入れる。

今、働き方について様々な議論がなされているが、結局のところ日本がプロ化しようとしていると私には聞こえる。もう自由を組織に捧げなくてもいい代わりに、誰もあなたの成長の責任をとってはくれない。働く時間も自由になるが、代わりに何かを生み出せない人はいくら時間を費やしても評価してもらえない。

自由は素晴らしいが、恐ろしいものでもある。どうもこの流れは止まらなさそうだから、適応した方がよさそうだと個人的には思っている。

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