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等価交換のセンス
2016年10月22日
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個人で仕事を受けている方と、仕事をすることがよくあり(私自身もそんなようなものだが)、なんとなく話しやすいなと感じていたのだけれど、最近彼らは値付けを常にしているのでそれが影響しているのかなと思うようになった。

仕事を依頼すると、見積もりが出てくる。その人の労力、稼働時間や準備のための時間、結果として提供される価値を計算してだいたいこのくらいというのが出てくる。下げられないかとか、これ高いので削ってもらえますかという交渉があり、最後に決まれば仕事が発注される。

そういうことを繰り返していると、自分が提供しているものはだいたいいくらぐらいの値段かというのがわかっていく。もちろん相場をよく知らない人にぼったくり気味の金額を提示したり、もらった金額分の働きをしない人もいるけれど、そういう話は回り回って、段々淘汰されていく。ある程度人の数がいて、くるくる回っている業界だと数年もすれば金額はそれなりのところに集約されていくのだと思う。

個人の人間がどうして付き合いやすいかというと、もらいすぎや、もらわなさすぎに敏感で、且つかなり早い段階で金の話をしてくれるからだ。もらった分は頑張ろうとしてくれるし(特に私の場合は、あいつおしゃべりだからあちこちで言いふらしそうだというプレッシャーもあるかもしれないが)、もらった価値とずれていたなと思うことがあまりない。それから打ち合わせが少なく短い。

自分が提供している価値と対価(評価)が一致しているかを常に意識するから、フリーの人たちは自分が提供している価値はいくらぐらいかに敏感なのだろうと思う。私もフリーの立場みたいなものだから、そういう人とは話がしやすい。

組織を介すると、複雑すぎて、自分が提供している価値がどの程度なのかがわかりにくい。鈍感でいると、そのうちに自分が提供している価値より多く対価をもらっているのか、少なくもらっているのかがわからなくなっていって、そうなると少ない賃金で価値を提供しているか、または提供している価値より賃金をもらいすぎていて会社にしがみつく羽目になる。人生で一度ぐらい個人で仕事をする期間を持てば、それによって会社とも対等な関係になれるのではないか。

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