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働くという事
2015年08月25日

働くという事について考えてみたい。

零細企業を経営しながら働くとはどういう事かをよく考える。そんな事考えないでまずは稼げと社員に言われそうなので、こっそりブログに書く。しばらく考えてみた結果、働くということを突き詰めると、自己実現のためか、社会に価値を提供するためか、のどちらを重視するかに集約されるように思う。

やりたいことをやろう、働くことで夢を叶えようというのは前者の自己実現のために働くということなんだろうと思う。深いところまで行けば他者を介さずには喜びを得ることはできないだろうから、そういう意味でまず自分の内なる喜びに従って社会に働きかければ(それを働くというかどうかはさておいて)なんらかの価値を他者に提供できるという考え方。

一方で後者は、働くとはひたすらに社会の側のニーズに答え、価値を提供し続けるということだろうと思う。前者と同じように見えて違うのは、まず大前提として社会に価値を提供しようという立場に立っていることだろう。それが自分のやりたいことかどうかはさておいて、とにかく社会に価値を提供し続ければ少なくとも仕事としては成り立つ。働くとはまず他者から始まるものであるという考え方。

人のために、か、自分のためにか。表面だけ見る人は自分のためにをエゴだと評し、人のためにを偽善だと評する。本当は前者も後者も表裏一体で、どちらかが先だったとしても働く目的を突き詰めれば自己実現も価値の提供も一緒なんだろうと思う。ただ、どちらをより優先的に考えるかで価値観が別れるように思う。

スティーブジョブズにはあったこともないけれど、本などで知った範囲で想像すれば、自己実現の人であったと思う。とにかく自分の世界観を突き詰めることで、結果としてそれが社会に多大な価値を提供することに繋がった。一方で、私は仏教の思想が好きなのだけれど、宗教家は自らを滅して社会の苦しみに寄り添った。これもこれで最終的には自己実現をもたらしたのだと思う。

スポーツ界が一番陥りやすいところは、あまりにも社会から応援されやすい自己実現の形なので、自分たちの夢ばかり語ってしまうところだろうか。自己実現だけが先走るところでは、これって誰が金払うんだっけ、という視点が欠けがちになる。最近私が学んだことだ。

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